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こどものペースを尊重する──こどもと保育者の距離の工夫

2025.12.04

 先日、南風原町のみらい保育園つかざん園にて、
「こどもの思いを止めない環境づくり」をテーマにしたワークショップを行いました。

保育室から園庭へ出るためにはコンクリートの階段を使う必要があるのですが、段差が狭く、保育者の声掛けや介助が増えすぎてしまうという課題がありました。
そこで今回は、0歳児のハイハイ期の子や、伝い歩き・歩行が不安定なこどもでも、自分で移動できるよう、小上がり兼通路を整備しました。

当日は姉妹園の職員も参加し、短時間ではありながら「自分たちで環境を整える」体験を共有する機会となりました。

こどものタイミングや速度を尊重できる環境とは

 段差や移動場面では、保育者の不安から

  • 「危ないよ」
  • 「ゆっくり進んで」
  • 「早く進んで」
  • 「止まらないで」
  • 「前を見て」
  • 「足元を見て」
  • 「それはやめて」
  • 「お友達は押さない」

といった声掛けが増えてしまうことがあります。
また、保育者が手を引いて“練習”として降りることを促すことで、保育者と手をつなぐことで、バランスがとりにくかったり、次の一歩を考える前に足を出すなど、こどもにとって不安で危険な状況を作り出してしまうこともあります。

こどもが自分で身体の使い方を探り、時にはヒヤッとする経験を積むことで、「どうしたら良いか」を試行錯誤していきます。
そのためには、こども自身に任せられる“こどもの幅を意識した環境” が必要です。

加えて、全員を一斉に移動させる方法から個別移動へと切り替えることで、こども一人ひとりが自分のタイミング・方法で移動を試すことができるようになります。

今回の環境づくりのポイント

今回は次のような工夫を取り入れました。

  • 〇ハイハイ期のこどもも自分で昇り降りできる段差や通路幅の確保
  • 〇小上がり兼通路として見晴台を配置し、視野と動線を確保
  • 〇コンクリートブロックの側面を木で覆い、転倒時のリスクを軽減
  • 〇花壇を設置し、こどもが自分の意思で草花に触れられる環境をつくる
  • 〇足洗い場からそのまま室内に入れる通路を設置

これらの変更はすべて、「こどもの思いを止めない」ための工夫です。

「遊道」が目指す環境づくり

遊道では、環境や保育の中で見えてくる課題をもとに、できるだけこどもの意思を尊重した環境づくりとそれらの活動から
こどもがどんな気持ちで、何を味わいながら活動しているのかを保育の種として議論できる保育者の気づきを提案しています。


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