先日のコラムでハイハイと怪我の関係について記載させていただきました。
その時は何もないところで転び、手が出ず顔や頭部を怪我する子どもが多くなっていることを説明させていただきました。
さて、今回はなぜ、何もない所で転んでしまうのかということを遊道の視点で紐解きたいと思います。
段差もなく傾斜もないのによく転ぶ子どもが増えております。
そんな子ども達を観察していると様々な要因が見えてきます。
1、足を引きづるように歩くので足がもつれ転ぶ
2、つま先歩きで歩くので勢いがつきスピードが制御できず転ぶ
3、O脚になっているので身体を振って歩くのでバランスを崩し転ぶ
4、疲れるとわざと転倒し、身体を強制的に一回止める
5、歩く場所を見ていない(上方を向き歩く)
6、腹筋背筋などの体幹が弱くて少々のバランスを崩すと転ぶ
7、体幹や骨格が機能しづらく、1歩ずつ足の角度が変わる
8、歩く時に足裏全体をつけながらペタペタ歩くので足がもつれ転ぶ
9、ゆっくり歩くことを経験したことがないので、身体の動かし方が分からず転ぶ
など、ここに書いたことはごく一部で子どもによって様々です。
このような子ども達には生活や発達過程の中で、ハイハイ不足や歩行器などで本来機能する足の動きや身体の使い方を経験してきていない可能性があります。
また、歩行が定着する前に足に合ってない靴やサンダルなどで、本来の動きではない足の使い方をしている子ども達もいます。
遊道ではこのように歩行(骨格)に必要な動きを楽しい運動遊びとして0歳児から学童まで実施させていただいております。
様々な遊びを提供する中で、歩行に関する機能を調整することで土踏まずの発生や基礎筋力、自分の心をコントロールする力が育ってくると感じております。