以前より内股傾向の子ども達が増えてきました。それに伴い、未満時期より筋力を弱めてしまうトンビ座りの子どもが増えております。その一因として子ども達の衣服について考えてみましょう。
以前より内股傾向が強い子どもがいました。常に猫背で壁にもたれかかっています。活動的ではなくボーっとすることが多いのです。そして、座り方はというと、常にトンビ座りをしていてました。
馬歩きやかえる跳びをしてもうまく身体が稼働できず、ぎこちない動きとなります。
そして最大の特徴は「あぐら座り」ができないということです。あぐらになると1~2分でトンビ座りに戻ってしまいます。また、あぐらをかかせると股関節がとてもきつそうなのです。私は彼が着用しているジーパンに着目しました。このジーパンはとてもきつく、しゃがむことが難しいくらい硬かったのです。担任の先生にお話を聞いたところ、小さいころから好んできついジーパンをはいていたということです。
ジーパンに限らずきついズボンを着用すると身体を動かす部分が限定されてしまい、うまく全身運動ができにくい状態となります。例えばジャングルジムに登るときも股関節を広げ(O脚)の力で踏んばり内股の力で足を上にあげることで、よじ登ることができます。このように下半身が自在に動かせることで、活動の範囲を広げることができます。きついジーパンをはいていると、身体の踏ん張り機能が使えずにジャングルジムや斜面登り、しゃがんで遊ぶことから遠ざかってしまう可能性もあります。
そこで遊道では担任の先生に動きやすいズボンの必要性を伝え、保護者の方に協力いただいたところ、
○あぐら座りが普通にできるようになった
○ボーっとする時間が減り気持ちに張りが出て活動的な姿が見られた
○猫背が改善されてきた
○日々の遊びが活動的になってきた
などの姿が見られるようになりました。
幼児期に子どもの心身の成長を促すには身体を思い切り動かせる衣服が良いですね!!
遊道では子ども達が成長に必要な身体作りができるようこれからもお手伝いさせていただきます。