今回、質問をいただいた保育士さんは保育室の中にいくつかのコーナーを作ったと言うことです。
最初は興味津々で遊んでいた子ども達!!「これがコーナーの力か~」と感動しているのもつかの間、数日すると「おもちゃが散乱し片付けができない」状況になってしまったとの話を頂きました。
保育士が「ここで遊んでいたのは誰??」と聞いても子ども達は「知らん」と口にし、結局保育士さんが片づけてしまったとのことです。「このままならコーナーを撤去しようかと考えています」とお話をいただきました。
まず実際に環境を見せてもらうと、確かにコーナーになっているのですが、一つのコーナーに複数のおもちゃがありました。これだと例えば「積み木、ブロック、電車」のおもちゃが混同してしまい、複数の遊びをしたい子どもが集まりやすくなります。
繊細な積み木をしたい!様々な形のブロックを使って遊びたい!電車の線路をつなげて遊びたい!と同じようなおもちゃでも目的と使用方法が異なると、遊び込みにくい状況となります。
また、違う系統のおもちゃが散乱することにより、一層片づけるためのエネルギーが必要になり、面倒と感じてしまう可能性があります。
コーナーの中身についてアドバイスをさせていただきました。
また、おままごとコーナーの人形が棚上や棚の中、または床に放置された悲しい状態でした。保育士さんに片づける場所を確認すると、いつも同じ場所ではないが、棚に入れていると言うことでした。
子どもが理解できる環境の提案をさせていただきました。
子ども達もお家では、布団やベッドなどで寝ると思います。
人形も自分たちの分身として感じてもらうようにベッドや布団などをダンボールや牛乳パックで作ってみようとお話をしました。もちろん、かけ布団風のタオルなども必要になります。
すると後日、片付けの際(使わない時間)には1歳児クラスの子どもも、人形に布団をかけて寝かせてくれたとのお話を頂きました。
子どもが「片づけられない」のではなく、子どもが片づけたくなる、所定の場所に戻したくなるように生活感と共に環境を考えていけるとよいですね。
もう一つの予想は、子ども達がそのコーナーのおもちゃに対して、欲求や発達に合っていないので、本来、保育士が思い描いていた使用方法と別方法で「あまりしてほしくない使用法」になっている可能性もあります。
環境は常に見返しながら、子どもの発達や欲求と照らし合わせて検討していきましょう。
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