今回の遊道実践は、園にある物を可能な限り用意して、こどもたちに活動を委ねてみました。
道を作る、一つの玩具で複数の使い方を試す、物と物を組み合わせる。
実に多様な活動が、多様や人々と混ざり合いながら展開されていきました。
自然物は、折れる、壊れることも想定できる、軋む、曲がる、不揃い、音が鳴る、ささくれがあるなど、微妙な違い、それらがこどもの活動の強度に応答してくれます。
既製品は、壊れにくい、壊れると思わない、安心できる(製品であるが故)、使い方がある程度規定されている、ルールから外れた使い方をすると補償が効かない、製品に手を加えたり、作り変えたりすることに勇気がいる。
などの特性を感じています。
それぞれの良さは、こどもに委ねながら、どこまでこどもに責任を任せられるか、おとなも責任をもって教育的価値とリスクを天秤にかけながら考え続けられる関係性により、ひらめきと生み出す喜びを感じることができると考えます。
おとなが名付けた活動ではなく、名前がないけれど、こどもの育ちに寄与している活動が営まれています。
そこには、できるだけ「おとなの良かれ」が入らないように、こどもが環境と対話しながら永遠と完成しない何かに取り組んでいます。
活動の最中、こどもがトランポリンの上で縄跳びを始めました。
ゆっくりと跳びながら縄跳びを跳ぶ速度に合わせて回していきます。
おとなの主観ですが、とても心地よさそうに跳んでいるようでした。
ロイター版を使った跳び箱を跳ばす形とは明らかに違います。
おとなにとっての良さとこどもにとっての良さ、そしてこどもの視点で「これを組み合わせたらどんな反応があるか」ということについて、改めて私自身が学んだ瞬間でした。このような時間が、おとなによる限定された時間ではなく、いつでもこどもの意思に応じて触れられる場所と時間が保障されていると素敵だなと感じました。
「遊道」では、2025年度、「こどもから見る保育、こどもから育つ保育」をテーマに実践及び研究を行っていきます。
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