先巡回保育園の保育士さんより上記の様な質問を頂きました。話を聞いてみると「毎年、組体操を行っているのだけれども、今年は子ども達が別の物にとても興味があり、変更してみたい」との話でした。
そこで私が「組体操は毎年恒例と決まっているの??」と聞くと「決まってはないけれどなんとなく・・・」との返事が返ってきました。よくよく話を聞いていくと、遊道の前の体操教室さんでは、運動会では組体操をしてくれた、そんな流れから同じ内容で来てしまっているようでした。
なんだか答えになっていませんね。ただし、この返答の中には例えば毎年5歳児クラスが行っている竹馬に憧れて新5歳児さんも挑戦、待ちに待った「僕らも竹馬に挑戦できる」という子ども主体のねらいがあればよいと思います。
5歳児の運動会は竹馬が課題だから竹馬をさせるでは、主体が大人になってしまっていますので、こちらはあまり子どもが主体になりにくい可能性があります。
ただしここで注意するべきことは「憧れ」と「慣例化」を区別するということです。もしかしたら、子ども達は竹馬に対しての憧れではなく、「5歳児になったら運動会で竹馬を見せるもの」と感じている子どももいる可能性があります。
こちらも注意すべきことは主体が子どもと大人、どちらにあるかと言うことです。毎年、同じ種目だと保護者が喜ばない、という理由は大人が主体となります。また、毎年同じ運動会をしてはいけないと上司に指示されている場合も同様です。
今回の相談者の保育士さんは、子ども達は「〇〇を使って様々な表現をしており、それを使って・・・」という想いがありました。子ども達が主体となって、更にどんなことをしていきたいのか、日々の保育が自然と運動会に繋がる瞬間です。
毎年固定の種目も、毎年変わる種目も子どもが主体となればどちらでも良いと考えております。また、いつもは種目を見せる系の運動会だったけれど、今年の〇〇組は社会性が少し弱いので、昔ながらの競技に変更して競い合わせるなど、目の前の子ども達の育ちから活動を選択しても良いと思います。
今日、保育園の運動会は発表会風(大人主体)となりがちですが、「様々な形の運動を見てもらう場」という考えから、子ども達が楽しめる可能性を探っていただければと思います。
「遊道」ではそんな保育士さん方の想いを言葉やイメージ、手法などわかり易い形にしてサポートさせていただきます。
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