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保育環境整備最前線パート2

2020.12.16

 先日、南風原町にあるみつわ保育園さんにて、保育環境の研究会が行われました。

そして、12月12日、13日と一級建築士兼こども環境アドバイザーの井上寿さんが来園され、職員研修を行うという事で、参加させていただきました。

今ある材料(環境)を見直すきっかけ

 まずは0歳児クラスの部屋から巡回し、職員さんから話を聞いていきます。子ども達は狭い場所が大好きで、おもちゃの隙間などに入りたがるという話から、既存のL字コーナーの配置を変えるだけで、狭くて外界からの視界が遮られ、ほっと落ち着くスペースができました。0歳児の部屋の作りは、子ども達の様子を逐一把握できるように、見渡せる、隠れられないようにすることが一般的ですが、今回の部屋の作りは「いかに隠れられる場所を作るか」さらに「様々な欲求にあった狭い個室」ということで、部屋の中に様々な個室ができました。

これも、日ごろから職員さんの共通認識ができやすい環境だからこそ、「おもしろそう!」と期待できる姿になっていると感じました。

1歳児クラス という概念を外す

 1歳児クラスでは、子ども達の欲求が様々なところで現れているという話から、既存の環境では、「満足できない状態」になっているとのお話がありました。日常の環境から思い切り遊び、心身を刺激しているので、成長によって遊びや感覚が満足し、「次の段階に進みたい!」姿の表れとなっているようです。

1歳児クラスというと、固定概念が強いため、様々な発達の子ども達が集う部屋という考えで進めていくと、次年度の移行もスムーズに行われます。

そこで、みつわ保育園1歳児クラスでは、次なる企画開始することに・・・。井上さんがその場で設計を始めます・・・。

気になる方は、是非園見学をしてみてください(^^)/

やらせたい!経験させたい!ではない願い

 各クラスの職員さんと井上さんの対話を聞いていると、職員さんの話から「○○をできるようにさせたい」「登らせて身体つくりをさせたい」「子どもの能力を伸ばしたい」というワードは一切出ませんでした。一貫して「子どもの姿から満足して遊んでもらいたい」「この欲求を満たしてあげたい」「子どもの求めていることを止めずに楽しませる環境にしたい」という相談内容の言葉が飛び交っていることが印象的でした。

 いかに「できた!やらせる!」を追求する保育から「子どもが満足できる」そのために安心できる場所、興奮できる場所、挑戦できる場所などの思考に派生していくと感じました。考えの根幹が変わるだけで、大人主体の「できた!やらせる!」考えから大人が主体でありながら、子どもも主体となれる環境を創造するために考えられるようになっていると感じました。大人の主体性、子どもの主体性どちらも大切にさせることの大切さを改めて感じました。

その他、様々な企画が同時進行に!

 ここでは語りつくせないほど、この2二日間で様々な企画が進んでいました!

気になる方は、是非園見学をしてみてはいかがでしょうか?

 

さんご
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