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何気ない活動から価値に気づく

2024.04.02

 先日、豊見城市にあるつぼみ事業所内保育園にて、巡回がありました。

今回は遊道実践を行い、子どもたちと関わりながら遊びました。

その後、環境と子どもの関わりを見ていると、ある2歳児(満3歳)の子どもが、棚に牛乳パックで作った車を詰めていました。

子どもの気づきと大人の気づき

 ちょうど縦に入れることで、棚の幅にぴったりとなるようで、それが気持ち良かったのか、楽しかったのか、やってみたくなったのか、動機は様々考えられますが、棚と牛乳パックが同じ幅だと気づき、詰め込み始めたのです。

途中で斜めから入れようとすると、牛乳パックがひっかかりうまく入りません。どの角度から入れれば良いか、何度も試していました。そして、最後の1本を入れようとしたとき、手前のコーナー仕切りがあり、簡単には入らない状況でした。そこで、様々な角度から観察したり、試した後、後ろ側から入れる作戦を思いついたようでした。

大人ならばコーナー仕切りや棚をずらすなどをしてしまいますが、このお子さんは、環境を変化させるのではなく自分がどう動いたら詰められるのか、様々な可能性も模索しているようでした。日常のさりげない活動から、空間認知力や手先の器用さ、想像力などが育っているなと感じました。

「子どもが育つ活動!」もよいですが、「日常における活動の選択肢を増やす」こと、そしてそれを育ちの価値として、共有できる大人が増えることが大切です。

さんご
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