遊道では新聞紙を使った遊びを行っております。
どこにでもある新聞紙ですが、子ども達に新聞紙を使った多様性のある遊びを伝え、見立て遊びや想像力を刺激する目的で実施しております。
早速、ペアに分かれ新聞紙を渡し棒状に丸めてもらうのですが、遊びが始まる前から「破れちゃった~」の声が。遊びが始まると、「ちぎれちゃった」「破れちゃった」など、各ペアで容態は異なりますが、新聞紙の破損がありました。
中には新聞紙が細切れになりながら使用していたペアもありました。
一方で、最初から最後まで同じ形状を保ったチームがありました。
「俺らの新聞紙には鉄が入っている」と言って、何度も遊んだ新聞紙が、まっすぐ立つ様子を見せてくれました。
新聞紙という条件は同じなのに、なぜこんなに破れてしまうのか、最後まで形が保って使用できるのか。それは、新聞という特性を理解しているかの経験も必要ですが、棒状にする際の巻き方や触れた時の強度の把握、そしてどのようにしたら破れやすいか、破れにくいかを把握する力が必要です。
是非、日々の遊びの中から紙遊びなどの制作活動を行ってみてください。
のりの量やハサミの切れ味、紙の特性、セロテープの性質など、様々なことを複合させながら考える力が育ちます。
活動が終わった後に、新聞紙をどうするか聞いたところ、「持って帰る!」との声がありました。
自分たちで作って、手ごたえのある相棒のようになった「ただの新聞紙」に愛着がわいたようで、とても大切にしまっている姿が印象的でした。
このように自分たちで作って試して、そして成功や手ごたえを感じたからこそ、魅力的に映ったのかもしれません。そして、新聞紙を使った遊びが保育園や家庭でも自然に発生することを願っています。もし、子どもが新聞紙を欲しがったら、プレゼントしてあげてください。
「遊道」では、子ども達に訓練ではなく、使って知って、興味がわく活動を今後も提案させていただきます。