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0~2歳児が集う団地の価値とリスク

2024.03.14

 先日、豊見城市にあるもみじ保育園にて、ワークショップを行いました。

もみじ保育園には、0,1,2歳児クラスの部屋と隣接し、共用のテラスがあります。

以前からコンビカー乗り場として、またトランポリンなどを出して遊んでいましたが、コンビカーやトランポリンは大人による声かけが多いため、それぞれの育ちが集って遊べる場所を願い、以前作成した0歳児ロフトを増設して団地を作ることになりました。

手際の良さに驚くばかり

 以前より、もみじ保育園では数々のワークショップを行ってきました。自主的に子どもの暮らしから必要と思われる物を自作してきたからこそ、インパクトでのビス打ちやサンダーなど、手慣れた様子でどんどん組み立てていきました。

初期はビスを打つ度に「きゃ~」と声をあげていましたが、今では職人になっています。

0歳児が遊べるトンネル、0歳児が登れるロフト部分や、2歳児が登った後に降りてしか入れない部屋など、遊びが近くで感じられつつ、自分の遊びに没頭できるような仕様にしてみました。

こだわりの別棟につながる橋も子どもが心理的に躊躇するように作りました。

ここに糸電話をつけてみようかな~。

価値とリスクを天秤にかけながら環境をデザインする

 以前のテラスにおいて、子どもにとっての価値とは何か?もしかしたら大人にとっての価値になっている可能性もあります。

リスクにおいては、物理的にコンビカーで子どもがぶつかるということもありますが、学年別でしか参加できないリスクや大人の声かけが多くなりすぎるリスク、そして遊びが深まらないリスクなど、今まで価値としてきたものが、大人志向になってきた可能性もあるため、改めて子どもにとっての「価値」と「リスク」を考え、深刻なハザードが発生する確率が下がるように様々な工夫を行っていく必要があります。

「遊道」では価値とリスクについて保育者と議論を重ねながら子どもにとっての保育環境を提案させていただきます。

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