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共通理解を基にした振り返り

2021.11.11

 遊道では、2年前より環境整備に着目しお手伝いをさせていただいております。L字コーナー仕切りや棚、園庭環境などを保育者さんと共に作成して、保育の可能性を広げております。

共通理解を基にした振り返り

 あるとき、巡回で保育室を見ると「あれ??0歳児クラスの部屋が昔に戻っている」という姿に出会いました。

聞き取りをしていると、「怪我が怖くてL字コーナー仕切りを撤去した」とのことでした。特に0,1歳児クラスは発達の幅が広い子どもたちが集まるため、L字コーナー仕切りにぶつかる子どももいるとのことでした。

安心・安全について話し合って再確認

 保育室に仕切りや棚を配置するとぶつかるリスクは高まります。しかし、その工程で子どもが「ここは走ると危なそうだな」「次は気を付けようかな」と子ども自身が考えて行動できるようになります。大人と子どもにとってハザード(見えない危険)は改善・撤去する必要がありますが、リスク(子どもが見えて、考えるきっかけ)(どんな怪我が起きるか大人が予想できる)は残しながら、生活の中で成長できるきっかけとして環境を維持することが大切です。

家庭への情報提供で共通理解が進む

 保育者間の共通理解も大切ですが、家庭との今日理解も不可欠です。環境を整備する計画ができたり、実際に環境を変えてみたら、保護者へ意図を周知することで、例えば「他の保育園の0歳児クラスは広くて安全そう」という認識から「0歳児保育室にいろんなコーナーがあって、自分の好きな遊びを楽しめそう」という認識や保育者の意図を知ることで、「ただ怪我が起きた」だけではなく、「怪我が起きてしまった。子どもの様子は次に〇〇になった」と子どもの成長を感じ取る場にもなります。

定期的な議論が大切

 いくら安心と思い込んでいても、子どもや環境の中で「ハザード」が潜んでいます。また、「ハザード」と思い込んでみたものの、良く聞き取りをしていたら「リスク」だった場合もあります。まずは職員間で今一度、リスクとハザードについて話し合いながら、保育環境の整備をしていく必要があります。

遊道では子どもの姿を通して、保護者と保育者へ「安心安全を感じながら子どもが思い切り楽しめる」環境を提案させていただきます。

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