最近では公園にも砂場コーナーができ、遊んでいるお子さんが多いですね。その他、保育施設の園庭やビーチなど砂遊びが楽しめる場所はたくさんあります。今回は砂遊びを通じて、子ども達の育ちを考えていきたいと思います。
砂場の足場は柔らかい場所やデコボコしている場所があり不安定のため、歩行やしゃがむまたは座って遊ぶ際にバランス感覚や腹筋背筋などの体幹を育てることができます。
砂遊びでは直接手で砂を動かしてまたはおもちゃを使って遊びます。
この時に子どもたちはつかむ、つまむ、両手ですくう、押す、固めるなど多様や指先の運動を行います。更にバケツやスプーン、型はめなどのおもちゃを使うことで、更に多様な運動動作を獲得することが期待できます。この運動動作の獲得が生活力(箸・衣服の着脱・たたむ など)に発展していきます。
砂をペットボトルに入れたり、バケツに入れたりすることで、どれぐらいの砂が入ったのかが分かるようになります。同時にたくさん入れることで重みが増すため、数と量についての関係を知ることができます。
また、スプーンやバケツ1杯でどれくらい砂が運べるかなど、様々な物から数量について気づくきっかけとなります。
砂と水を組み合わせると茶色く濁ったり、水の量によってサラサラした感覚やドロドロして手にくっつく感覚を知ることができます。また、ダムや水路にして遊べば水の流れを知れたり、また水で砂が削れたりする様子から水や砂の特性を知ることができます。砂場で水遊びは最高に楽しく、子ども達はずっと遊んでいられますね。
余談となりますが、砂場に雨どいやビニールの排水管を置くだけで、遊びが広がります。
砂の感触を知ることで、重さや固さ、温度や湿り気などを察知することができます。手指の感覚は脳の情報を集める器官としてとても重要であり、砂遊びは育脳にもつながります。
ただし、砂遊びに慣れていない場合は、砂の感触を嫌がることがあります。その場合は、保護者の方が「サラサラしているね」「ご飯を作ろうね」など良い情報を言葉に出して、遊ぶ姿を見せるようにすると安心するようになります。
砂遊びは様々な遊びと組み合わせることができます。
おままごと用の食器や調理機、自然物、水、排水管、ペットボトル、製作したもの など、あげだしたら無限にあります。
子どもたちは遊びと生活の中で「これは使える!!」「これを使ったらおもしろそう!!」と関連付ける力を育てます。
関連付ける力を育てることで、遊びと生活を豊かにする力とも言えます。
砂遊びは0歳から小学生まで夢中になる要素があります。砂場に多様な年齢の子どもがいることで、見て学んで、また一緒に遊び遊び方や表現力、語彙力、社会性を伸ばす要素がたくさんあります。そして、異年齢で関わることでたくさんの「憧れ」や「挑戦」「気づき」が生まれます。
砂遊びには子どもが育つ無限の可能性があります!大人を含めた様々な世代で楽しんでみてください(^^♪
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