沖縄はこのところ、涼しくなり絶好の外遊び日和となりました。
朝方、雨が降ったのですが集団遊びに支障がない程度でした。
園庭に出ると地面が程よく濡れており、しかも誰も踏み固めていないため、活動の初めに「足でお絵かき」を行いました。
文字通り足を使って地面に絵を描くという活動です。
子ども達は嬉しそうに足を使って絵を描き始めました。
〇足の親指で枠線を描く子ども
〇足のかかとで土を軽く掘りながら描く子ども
〇5本の足指でひっかくように描く子ども
〇足指で土を掘るように描く子ども
〇足の甲側の指で描く子ども
〇足をスタンプのようにして力強く押し描く子ども
様々な姿が見られました。
子ども達は共通の「描く」事に対して、それぞれの経験や発想から足の様々な部分を使って描くことをしております。
この活動は普段、歩く、走る、しゃがむなど基本的な運動とは違い、子どもがより意識的に足の隅々にまで意識を送り身体と連動させるため、身体の器用さや土踏まずの刺激をすることができ、運動能力の基礎を育てることができます。
子ども達は「土」という相手(社会)に対して、水の含み具合などから「どのくらいの力加減」を使えば良いかを考えます。水分が多ければ優しく、少なければ力を入れて掘るように、環境と自分とを照らし合わせながら「描く」活動が成立します。是非、身体の育ちだけではなく、自然物の情報、またそこから相手の情報を知り、相手に合わせて活動する社会性の育ちも頭に入れてみてください。
子ども達は「片足立ち」の運動を「地面に絵を描く」という目的に対して無意識に実行しています。
更に片足でバランスをとり、もう片足を操作することにより身体の器用さ、バランス感覚を育てることができます。「片足立ち」の運動をさせるよりも楽しく自然に同じ力を育てることができます。
是非、雨降り後の園庭に目を向けてみてください。雨降り後、最初に園庭を使ったからこそできる特別な楽しみに気付けるかもしれません。
「遊道」では引き続き、保育士さんに園庭の魅力、使い方をお伝えさせていただきます。