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子どもの姿が環境構成のカギ

2020.06.02

 保育施設の環境整備を行ったときに「遊具を入れたけど落ち着かない」「保育玩具や教材を購入したけど遊びが深まらない」「環境の書籍を読んでその通りに実践したけれど、うまくいかない」「〇〇法を実践したけれど手ごたえが・・・」などの声を聞くことがあります。

日々模索の中で、「子ども達にとって良い環境とは?」という、果てしないけれどもやりがいのある課題に取り組む保育士さんの熱意はものすごいです。

今回は「環境構成のヒントは目の前にある」ことキーワードにお伝えします。

よくある姿と実践例

〇子どもがロッカーに登る → 知的欲求や動的欲求、本能的な欲求→ 登ることが保障された環境を用意する


〇子どもがロッカーの中に入る → 疲れが溜まっている、見られている緊張感、本能的な欲求→ 狭い場所が保障された環境を用意する


〇食後にテーブルにあるご飯粒で遊ぶ → 知的欲求や感触への欲求、想像力の欲求 →粘土や泥遊び、草花遊びなどの感触や創造性が保障された環境を用意する


〇友達にちょっかいを出してしまう → 認証欲求や社会性への欲求 →ごっこ遊びや集団遊びなど人と関わりが保障された環境または手法を伝える


〇スプーンや箸を叩いて音を出す → 知識欲求や音、強弱への追及 →音を出すことが保障された環境や様々な音遊びの手法を伝える


〇常に走り回っている → 知識欲求や動的欲求、感覚的な欲求 →全力で遊べることが保障できる環境を用意する 例)思い切り山を登る 思い切り投げる 思い切り登る 思い切りストライーダーでダートコースを爆走する


〇手洗い場の水で遊ぶ →知識欲求や感触的な欲求 →泥遊びや水遊びが保障された環境を用意する。

など、子どもの姿から環境を考える上でのヒントがたくさんあります。

環境を用意する、既存の環境の使い方を考えることで対応が可能です。

まずは子どもを知ることが大切

 一概に上記のような姿から欲求、そして対応策に当てはめることは大人の思い込みも強くなる可能性があるため、まずは子どもの情報を知ることが大切です。子どもの情報を知ることで環境構成する意味づけが次第に明確になり「なんとなく良さそう!」から「子どもの背景から環境を考えた」と目的が定まりやすくなります。

だめだったら作り直しができることが最高

 よし!決めた!!この環境にするぞ!!と言って、高額な遊具やロッカーや仕切を入れたけれど、「あれ??今の子どもの欲求にあってないかも・・・。」となってしまっては返品も作り変えもできません。


そんな時は、自作の環境が最適です。子どもの様子から環境を作り変えることができ、更に良いものを生み出すことができます。ただし、見様見真似で作ると見えない危険や事故に繋がります。私は専門家と現場が一緒に環境を考えていくことが「子どもの安心安全」「大人の安心安全」に繋がると考えております。


業者に要望を伝え設計図を描かせるのではなく、自分たちで「こんな環境を作ってみたい」と職員間で話し合い、講師がアドバイスをするような形です。主体が保育士、作るのも保育士や保護者のため、作り直しや改造もできます。何よりも自分で作ったからこそ、子どもにワクワクと共に提供できます。

環境作りにおける参考書籍の紹介

 今回、素敵な書籍に出会いましたので紹介させていただきます。

おおぞら教育研究所代表 木村歩美さんが発行されている2020年版の冊子です。


内容を見ていると、環境を考える上で必ずと言って出てくる「危険・怪我」について記事が多く書かれております。「子どもに遊んでもらいたいけど怪我が怖い!!」と大人なら誰でも感じる事をどのように考え、日々の保育に取り入れているかが記されていてとても参考になります。


また、保育園での遊具についての考え方について、「公園」と「園庭」の役割や違い、環境の安心性を担保する4つの要素 など、今ある園庭を別視点で観察できるようなポイントが散りばめられた冊子です。


中でも「すぐにできる園庭整備」というページは目からうろこの内容が記載されています。

66ページの中に濃い内容が詰まっているので興味のある方は是非(^^)/

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