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築山を利用したバナナ鬼

2019.11.30

園庭の環境を利用したバナナ鬼

 南風原町にあるマイフレンズ保育園さんの4,5歳児混合クラスで鬼ごっこを行いました。

以前は築山に登らず周りのみで実施していましたが、保育士さんが日々の保育で取り入れてくださっているため、築山もOKにしました。

子ども達はより、立体的に活動できるようになります。

易から難への変化が子どもの事故を予防する

 築山には木が植えられていたり、丸太の土留があったりして危険ではないかと思われる方もいると思います。

当然、初回から築山OKにすると

「興奮」(初回は興奮しながら冷静に周りを見ることが難しい)

「情報処理(鬼や築山の感触)」

「ルールの把握」

「身体の操作」

などをいっぺんに実行しなければならず

・思いきり逃げて斜面にに耐え切れず転倒

・鬼を探して走っていたら、木や友達に衝突

・タッチをされても止まることに気づかず興奮して走り友達と衝突

など。書ききれなくくらいの事故が予想されます。

しかし、まずは平面のみで活動をして、ルールの把握や身体の使い方などをある程度知るまた、日々の保育で築山に登って築山の特性を知ることで、徐々に安全に活動できるための要素を満たせていきます。

素晴らしい環境だからと言って、いきなり環境をフル活用しようとすると子どもの怪我、事故につながりますので、焦らず集団遊びと日々の遊び活動の観察、刺激を行いましょう。

子どもが慣れるまでは禁止した方がいいの??

 それでは子ども達が慣れていないと言って、自由遊びも築山での鬼ごっこなどアクションが大きな活動を制限すればよいかと思いますが、そうではないと考えております。自由活動は子ども自らが活動を選択し、

「この山、何かに使える・・・そうだ!ここで〇〇をしたら楽しそう」とイメージします。すると「ここでの危険は・・・」と事前に考えたり、活動をしながら感じたりして徐々に活動が大きくなっていきます。

自由活動は子ども達の姿を見守り、クラスで体験をしてもらいたいときに上記の「易から難の段階」を意識することで、全ての子ども達が楽しく体験し、後日保育士がいなくても自分たちで遊んでみたくなる状態になればと願っております。

バナナ鬼の遊び方

バナナ鬼は氷鬼とほぼ一緒の遊び方です。

鬼が逃げ役をタッチすると、逃げ役は万歳をして手を合わせその場に留まります。

助かるには逃げ役の仲間が、ばんざい状態の手を下げる(バナナの皮をむく)動作をすると再度逃げられます。

万歳した子どもは止まり助けを求めるので、子ども達も認識しやすい活動です。

鬼は帽子の色を逃げ役と変えるなど、やわかり易い目印を付けておくことで更に理解できやすくなります。

3歳児クラスから可能ですので、是非楽しんでみてください。

バナナ鬼という怖くないネーミングからより多くの子どもが親近感をもって楽しめ、タッチをされても助けを求める(次がある!!)と安心し気持ちの切り替えができやすい活動となります。

沖縄も気温が低くなりましたが、そんな日こそ園庭や公園で身も心も全力で遊んで暖かくなりたいですね。

「遊道」では引き続きクラス集団に沿った活動の段階方法を提案させていただきます。

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