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Q&A「ハイハイがまだなんです」

2019.11.27


巡回園の保護者の方より

 巡回園の保護者の方より質問をいただきました。

「10ヶ月になる子どもがいるのですが、まったくハイハイをする気配がありません。どうしたらよいでしょうか?」という内容でした。

ハイハイは自然にできること!?

 首座り、寝返り、一人座り、ハイハイ、つかまり立ち、歩行は「月齢がきたら勝手にできるもの」と思っている方が多いと思います。実はこの一連の動作に共通していることがあります。それは「欲求」です。欲求が出て初めて、「外の世界を自分の意志で見てみたい」「あれを手で触りたい」「身体を動かすことって楽しい、やめられない!」など意識と身体を対話させ心と身体を発達させていきます。

現代では様々なおもちゃが溢れていたり、便利な子育て用品が溢れていたりして子ども自身が「欲求」を感じなくても良くなっている可能性があります。

欲求が少ないってどういうこと??

例えば欲求は

「触りたい」「口に入れたい」「登ってみたい」「中身を知りたい」など実際に目にした物を手に取り、状況を確かめます。実行の中に様々なプロセスが入っているわけです。

逆にTVやスマホなどバーチャルなものが多くなりすぎると映像刺激に見入ってしまい、現実の欲求が出にくいことが考えられます。

乳児期はできるだけ、電子音などではなく、シンプルな音など実際に触って、実際に出る音などのおもちゃが良いでしょう。

相談者のお子さんの様子は

 さて、話は戻って相談者のお子さんの様子については、やはり基本的に動きたい、触りたいなど欲求が弱いことが分かりました。また、おもちゃを近くに置いても自分で取りに行かず諦めてしまうなど、葛藤に対しての弱さも確認できました。

また、普段より思い切り声を上げて遊んだり、興奮することも少なくボーっと座っていることが好きという姿も出てきました。

対応策として

 まずはお子さんの興奮する機会を増やすことを提案しました。興奮と言っても「こちょこちょ遊び」「いないいないばあっ!などのあやし遊び」「ちょっとスリルのある親子ふれあい遊び」など物凄く単純で「きゃっきゃ」と楽しめる遊びです。

この興奮した感覚が育つと「やってみたい」「触ってみたい」「あそこまで行きたい」などの欲求に発展しやすくなります。

ハイハイをさせようとするのではなく、「ハイハイをしてあそこに行きたい」という気持ちを作ることが何よりも大切です。さ、今後どんな姿に変わっていくのか楽しみですね(^^♪

※保護者の方に許可を得て内容を掲載しております※

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