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「見せてもらう窓」ではなく、「自分で見に行ける窓」へ パート1

2026.09.03

 

保育室には窓があります。

0歳児から5歳児まで、ほとんどの保育施設には外が見える窓が設けられています。空や木々、鳥や車、人が活動する様子など、こどもたちにとって外の世界とつながる大切な場所です。

しかし、日々保育現場を見ていると、一つ気になることがあります。

それは、窓の高さがこどもの目線ではないことが多いということです。

子どもたちは窓の外を見たいと思っても、そのままでは景色が見えません。棚や台によじ登ったり、保育者に抱っこしてもらったりして、ようやく外を見ることができます。

窓はあるのに、「自分で見る」ことが難しい環境になっているのではないでしょうか。

「見たい」という思いを大切にしたい

こどもは毎日、たくさんの「見たい」「知りたい」という思いを持っています。

「あっ、鳥が飛んでる!」 「雨が降ってきた。」 「救急車が通った!」 「葉っぱが揺れてるね。」

そんな発見は、大人に教えてもらうものではなく、自分で見つけたときに大きな喜びになります。

だからこそ、「見たい」と思った瞬間に、自分で窓へ行き、自分の目で外を眺められる環境は、とても大切だと感じています。

自分で外を見られることが育むもの

好奇心が刺激される

自分で発見する経験が増えることで、「なんだろう?」「もっと見たい」という気持ちが育ちます。日常の景色そのものが学びになります。

自然を身近に感じられる

風で木が揺れる様子や雲の流れ、雨や雪、季節ごとの色の変化。保育室の中にいても、自然の移り変わりを感じることができます。

「見たい」という思いを大切にできる

抱っこを待つのではなく、自分のタイミングで窓へ行く。「見たい」という気持ちを自分で叶えられる経験は、子どもの思いを尊重する環境につながります。

言葉や会話が広がる

「車が来たよ。」 「鳥さんいたね。」 「雲がおもしろい形!」

見えたことを伝え合うことで、保育者や友だちとの会話が自然と広がります。

心が落ち着く、気分転換の時間になる

外の空や緑を眺める時間は、気持ちを切り替えたり、ほっと安心したりする時間にもなります。一人で静かに過ごしたい子にとっても、大切な居場所になります。

地域とのつながりを感じられる

散歩する人や働く車、近所の風景を見ることで、「園の外にも生活がある」ということを感じられます。地域への親しみや興味も育っていきます。

窓は「見る場所」ではなく「つながる場所」

もちろん、安全面を考えて窓の高さが設計されている理由もあります。

だからといって、「見えないまま」で良いわけではありません。

例えば、こどもの目線の高さに透明な窓を設けたり、座っていても外が見えるスペースをつくったり、安心して窓辺に行ける環境を整えたり。

少しの工夫で、こどもが自ら外の世界とつながれる保育環境はつくれるのではないでしょうか。

おわりに

窓があることと、窓から見られることは、同じではありません。

保育者が抱っこをして「見せてもらう窓」から、こどもが自分の思いで歩み寄り、「自分で見に行ける窓」へ。

次回は、沖縄市3,4,5歳児保育室、南城市0歳児室よりこどもが自らの意思で外を見られるようになる環境整備の様子をお伝えします。

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