年末が近づいてきましたね。もう少しすると大掃除の時期となります。
この生活の一部である「掃除」からも子どもの身体や感覚の育ちを促すことができます。
雑巾がけは両腕で身体を支える力を育てたり、O脚と内股をバランスよく機能させるため、骨格調整に役立ちます。また、バランスを保つための平衡感覚を使って一定の姿勢を維持させることも必要です。
最初から濡れた雑巾では滑りにくいため、乾いた雑巾で雑巾がけを始めてみましょう。
ただし、乾いた雑巾は速度が出過ぎるため、転倒し顔面を怪我する可能性もありますので、距離や子ども達の発達を把握してから実施してみましょう。
雑巾がけが側転や跳び箱に必要な力としてつながっていきます!
ホウキ掃きもポピュラーな掃除ですね。ホウキという物を利用するのですが、ホウキの毛先の動きまで頭に入れて行わないと、予想以上に遠くにごみが行ってしまったり、せっかく集めたごみが散ってしまったりすることがあります。
自分のイメージしたようにごみを集めようとホウキという社会と対話してうまく身体を連動させて成り立つ動作です。
最初はうまくごみをまとめられなかったり、塵取りに乗せられませんが慣れてくると自分の身体の一部のように使うことができます。
また、ごみも軽いゴミ、重たいゴミ、大小さまざまが混合しています。その都度、状況に合わせて掃き方を考えていくことになります。
掃き掃除は社会性も育てることが可能です。
掃除はただ雑巾やホウキ、はたきを使えばいいというものではなく、見返す(確認する)ことが大切です。
〇汚れていた所がきれいになった!!
〇見た目はきれいだが雑巾が真っ黒になった!!
〇髪の毛が落ちていたがなくなった
など、掃除をする前と後では変化を感じることができます。
是非、子どもと掃除をした後は一緒に見返して、実感を言葉として伝えてみてあげてください。
「遊道」では年間行事も「ただ掃除をさせる」だけではなく子どもの発達を促す要因があることをお伝えさせていただきます。