先日、保育環境アドバイスでの2歳児保育室を巡回した時のお話です。
保育者に今の環境で困っていることや、やってみたいことの聞き取りをしておりました。
その際に「ままごとコーナーが盛り上がらない」という相談を受けました。
ままごと素材や場所などを話し合っている最中
「ピンポーン」
「ガチャガチャ、どうぞ~」
という声が、ロフトの1階から聞こえてきました。

ロフトの1階は、何に活用しようか、検討中の場所でした。
覗いてみると、4名ほど集まり、座卓を囲んで話をしています。
特にままごとの素材はないのですが、あるつもりで見立ててやりとりしています。
「あんたはお菓子を先に食べるとお腹いっぱいになってご飯を食べないから、お菓子はあとでね」
改めて、こどもたちは「ままごと遊び」ではなく「おとなの模倣」をしている姿に出会いました。

聞き取りをしていると、こどもたちはロフトの1階の狭いスペースによく集まっては会話をしているとのこと。
会話をよく聞くことで、ここにどんな環境を配置してみようか、こどもの遊びの展開を更に深められるきっかけになります。
おとなの視点でこどもの環境を整備するよりも、こどもの視点を大切に活動や話に耳を傾けることが大切になります。