前回に引き続き、八重瀬町しらかわこども園での「遊道あそび」の様子をお伝えします。
この日、3〜4歳の子どもたちが 一本の木材を運ぶ場面を観察しました。
設置した場所がしっくりこなかったようで、木材を何度も持ち直し、違う場所へと運んでは試していました。

おとなの不安から、「気を付けて」「ぶつかるよ」と声をかけたくなります。おとなの声掛けがあると、何を気を付けたらよいか、叱られたと思っての焦りなどで、リスクが上がる場合があります。こどもたちの実際の行動を見ていると、両端を持ち、人や物を避けながら進みます。こどもたちは 自分でバランス・角度・距離を判断しようとしているように見えました。

ここでもないらいしい。

ここでもないらしい・・・。
木材を持ち、園庭を歩き回って、どこにフィットするのか探しています。
観察していると、子どもたちは木材と周囲の環境を活かしながら、自分たちなりの方法を探していました。
最終的に木材や薄い板を組み合わせて斜面をつくり、それを登ったり飛び移ったりする中で、遊びはどんどん広がっていきました。
あるこどもは、立てかけてある厚い木材2本の上を忍者のようにリズムよく飛んで移動していました。

よく観察すると、薄い板は、タイヤの上ではなく厚い木材の上に乗っています。
木材の角度、置き方、タイヤの硬さや凹凸、様々な関係性を経て、斜面を作り上げ、そこから沸き起こる「試したい」が始まっています。

「遊道」では、単に遊具を用意するだけでなく、園にある素材(人・空間・モノ)を最大限に活かす視点を大事にしています。
そしてそれは、おとなが先回りして教えるのではなく、こども自身の興味を引き出す関わりこそが、学びや発見につながる──という考え方でもあります。