先日、南風原町にあるマイフレンズ保育園にて、遊道あそびの巡回を行いました。
園内では、ちょうど新しいロフトの建築が進んでいました。
これは、園内で学童保育を開始するにあたり、一級建築士の井上寿氏と園が協議を重ね、学童の居場所として設計されたものです。現在はまだ建築途中。骨組みが見える、まさに“未完成”の状態でした。

その日、3・4・5歳児の異年齢が集まり、「今日は何をしようか」と話していると、建築中のロフトが目に留まりました。
※職員と協議をして、あえて条件を付けて遊びに活用しております※
私が、こどもたちに「このロフトを使って遊んでみたい」と相談すると
すると――
A児「使っていいよ!」
B児「でも、まだ作っている途中だから、登っちゃいけないってよ」
私「骨組みはできているから、大丈夫そうにも見えるけどなあ」
A児「〇〇先生に聞いてみたら?」
C児「園長に聞いてみたら?」
私「園長さんは打ち合わせ中だから、〇〇先生に聞いてみようか」
数名のこどもたちと一緒に、保育者のもとへ向かいました。
相談を受けた保育者も悩みます。
「どうしようか……柱からだと簡単に登れてしまいそうだよね」
数名でしばらく協議。
その様子を、こどもたちはじっと見つめていました。
言葉だけでなく、表情や空気を読み取るように。
そして今回は、条件付きで使用可能となりました。
保育者も「全面的にOK」とするのではなく、ロフトで遊ぶ価値とリスクを天秤にかけながら、どうすればリスクを下げられるかを考え、提案しました。

こどもと相談し、互いに提案を出し合い、試してみる。
すぐに肯定するのでもなく、頭ごなしに否定するのでもなく。
こどももおとなも、自分事として関わる時間になりました。
おとなの会議をドキドキしながら見守り、
「使えるようになった!」と喜ぶ子どもたちの姿。
未完成のロフトは、
未完成だからこそ生まれた対話の場だったのかもしれません。
「危ないからダメ」以外の選択肢を、どれだけ用意できているだろうか。
未完成の空間は、実は未完成の対話のチャンスなのかもしれない。